塾の次に失われたもの

朝になると、胃のあたりが重くなる。

カーテンの隙間から光は差し込んでいるのに、
あの子の部屋は、しんと静まり返っている。

塾を休む日が増え、
いつの間にか、学校も休みがちになっていた。

朝、
「今日は行かない」と、息子は小さな声で言った。

私は、
「早く起きなさい。」と、
何度目かも分からない声を、かける。

返事はない。

布団のふくらみを見ながら、
私の中で黒くて重たいものが広がっていく。

どうして?
いつまで?
また今日も?

怒りと焦りが、じわじわと湧いてくる。

私はこんなに必死なのに。
ちゃんと学校へ行ってほしいだけなのに。

「ちゃんとしてよ。」

その思いが、
だんだん強い声に変わっていく。

「いいかげんにしなさい。」

——その言葉が、部屋に吸い込まれていった。

ーAmelie

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