「守るから」と書いた日のこと

その日、
息子は塾へ行くことが
もうできませんでした。

それから、
中学受験だけは受けてみようと
三つほど学校を受験しました。

けれど、
勉強はほとんどできていませんでした。

結果は、
全部、不合格でした。

日本に帰ってきた頃、
息子は小学校四年生の後半でした。

学校では
「二分の一成人式」という行事があり、
親から子どもへ手紙を書くことになりました。

そのとき私は、
こんな言葉を書きました。

「どんなときも、
 お母さんがあなたを守るから。」

あのときの私は、
本当にそう思っていました。

でも今振り返ると、
私はそれができていなかったのではないか、
と思います。

仕事に追われ、
余裕のない毎日の中で、
息子の声を
ちゃんと聴いてあげられていなかったのでは
ないか、と思うのです。

「本当に、ごめんね。」

そんな思いが、
今でもふと
こみ上げてくることがあります。

涙がこぼれてしまうこともあります。

でも今の私は、
その「ごめんね」という気持ちを
ちゃんと感じられるようになりました。

感じることから、
逃げなくてもよくなってきた。

それだけで、
少しだけ前に進めている気がしています。

ーAmelie

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