お金と、私の再生のはなし

私は、シングルマザーです。

当たり前のことですが、かつては夫がいました。 好きで結婚した人と、十年ほど一緒に暮らしましたが、 やがて別々の道を歩むことになりました。

離婚の原因は、きっといろいろあるのだと思います。 その一つに、私自身の問題もありました。

私は、お金の使い方があまり上手ではありませんでした。


外国に住んでいた頃、 私は働かずに、息子のお稽古や日々の買い物にお金を使っていました。

必要なものしか買っていないつもりなのに、 どうしてお金がなくなるのだろう。

周りの奥さんたちは、どうしているのだろう。

ずっと、そんな疑問を抱えていました。


離婚して日本に帰ってきてからも、 お金の使い方は上手にはなりませんでした。

小学校の先生として忙しい毎日の中で、 サブスクはいつの間にか増え、 家計は実家の母に任せたまま。

何がどうなっているのか、 自分でもよく分からない状態でした。

毎月、ほとんどお金が残らず、 預金残高はいつもぎりぎり。

元夫からお金をいただいたこともありましたが、 気がつくと、それも使い切ってしまっていました。


そのころの私は、とても疲れていました。

仕事でも人間関係が難しくなり、 やがて私は、うつを発症して休職することになりました。

休職して最初の一か月は、 頭痛が続き、眠っても何度も目が覚めてしまいました。

休んでいるはずなのに、 心も体も休まらないような感覚でした。

二か月ほど経ったころから、 ようやく心と体が少しずつ休み始めているのを感じました。


そして、少しずつ、私の生活も変わり始めました。

家計簿を作り、 現実のお金の流れをきちんと見てみると、 お金の管理は、思っていたよりずっとシンプルなことでした。

ぐちゃぐちゃだった家も、 少しずつ片付いていきました。

まだ上手とは言えませんが、 心の中にも、少し整理された感覚があります。


振り返ってみると、 これは単なるお金の問題ではなかったのだと思います。

自分の声を、自分でちゃんと聞けていなかった。 自分が何を感じているのか、 何を本当に必要としているのか、 分からないまま生きていた。

だから、お金も、 どこかに消えていったのかもしれません。

お金の使い方は、 自分との向き合い方と、 深くつながっていたのだと、 今は思っています。


ペンネームの「Amelie」は、 私にとって再生の証です。

でも同時に、 過去の私も、そっと抱きしめていたいと思っています。

そして、元夫にも。

「ごめんね」

そんな気持ちが、今は静かにあります。

— Amelie

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